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東京シルク展2011in小谷田さん宅蚕室

2011/10/31 10:17
報告が遅くなりましたが、10月21日〜23日の東京シルク展は、雨にもかかわらず大盛況でした。
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大正から今まで現役の蚕室での展示、そして製品といっしょに蚕の展示。
「蚕なくして絹製品はありえない。」
という当たり前のことをわかりやすく展示出来ていたのではないでしょうか。

私も未熟者ながら蚕コーナーの解説員としてお手伝いさせてもらいました。

毎回恒例の、座繰り・真綿紡ぎの実演ワークショップも見所でしたが、
今回私が注目していたのはこれ。
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なんだかわかりますか?
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じつは、タイ式の糸繰り器であります。
↓これが本場。(七輪の上に鍋、鍋の上に糸繰り器)
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タイ式では、100繭を同時に繰って行きます。
(普通の座繰りではせいぜい7〜20くらい?)
つまり、後で合糸することなく、太い糸になります。

そして、上の車輪を通った糸は、脇の桶にためられていきます。
糸がたまったら、それをカセにして、精錬した後、糸車で撚りをかけます。
(普通とは手順が逆。)
こうした糸は、現地では作業着に織られるそうです。

構造も簡単、作業もシンプル、そして出来る糸は素朴な味。

完全に自家生産であり、ある意味、合理的に完成された形とも言えます。
日本でも、初期はこのような技術であったろうと思います。
ただ、技術の発展と分業化によって、その素朴さは失われて久しい。

こういう時代だからこそ、原点を見直してみても面白いのではないか、と思います。
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クワコ乱入か!?

2011/10/16 17:42
まずはこれを見ていただきたい。
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ななんだこれは!?
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白い美女が黒い連中にやられているぅ〜〜〜!!!?

この黒い蛾たちは、はじめて見たのだが、クワコの成虫♂に間違いない。
なぜなら、形が同じだからである。
しかし、彼らは上手に飛ぶことが出来る。

クワコと言えば、養蚕の時に、桑の葉っぱにくっついて来る幼虫はよく見るのだが、
いつの間にか皆どこかへ消えてしまうため、成虫を見たことがなかった。
しかし今日、掃除のときに窓や扉を開けていたら、
いつの間にかこんなことになっていたのであった。


それにしても、蛾のセンサーはすごいですね。
部屋の中にいるメスの匂いを嗅ぎつけて、何処からともなくやってくるわけですからね。

蚕のオスは、死ぬまでメスを追い続けますが、
クワコは、メスがもう誰かに奪還されたと知ると、すぐにどこかへ飛んでいきます。
自分の命が短いことを知っていて、無駄な努力は避けるようです。

あと、蛾なのに昼間に行動してますよね。


これで蚕とクワコの合いの子“クワイコ”が生まれる、といいのですが、
なにしろ近頃の寒さで、2週間くらい羽化が遅れており、
専門家いわく、「メスが長時間低温にさらされた場合、“孵化しない受精卵”になってしまう。」
という話を聞いたので、もしかしたら来春に孵化しない可能性もあります。
でも孵化してほしいなぁ。。。


〜蛇足〜
蚕のオスも、必死に羽ばたいて飛ぼうとします。
もうすぐ浮き上がりそうでも、絶対に飛べません。
クワコを見ていると、なんと自由自在に飛ぶことか。
蚕もさぞ飛びたかろう。
と、不憫に思うときがあります。
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たて巻き

2011/10/15 17:29
前回、筬通しまで終わったので、次はいよいよたて巻きです。

鎖状にしていた経糸を伸ばす。
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コメリで買って来た板をはさみながら巻いていく。
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巻き終わり。(ココに来るまで苦闘4時間)
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が、しかし。

これを見て「あ〜ダメだこりゃ」と思った人は鋭い。
巻き終わりがスゲー斜め!(明らかに、自作整経台がショボいせいである。)
実際、ココに来るまで、どんどん斜めになって来て、苦闘していたのでした。
しかも、途中で“はたくさ”が無くなって、新聞紙で代用した。
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「織り始めに張り具合を調整すればいいか」
と思っていたのだが、
よく見ると、両端がやけに弛んでいる。
「これは新聞紙が全然うまく機能してないパターンや」(前に織った際に失敗済み。)

ということで、完全に失敗なので、やり直し。

↓そしてやっと終了。
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(ココに来るまで、8時間苦闘)
全部の糸を均等に張って、端っこの斜め具合を、糸で縛って調節して・・・
と言葉で言うのは簡単ですが、予想以上にむずかしいです。
糸というのは、たくさん集まると予想外の行動をするので、怖いですね。

そもそも、整経台がいかんのですよ。
「釘は曲がるので、整経の最初と最後で長さが違くなってきます」
という、親切な方の忠告を聞きつつも、時間が無いので、
「そうはいってもたいした誤差じゃないさ。」
と思い強行したのだが、0.1mmの誤差も1000個集まれば10cmになってしまうのだ!
整経は、100%完璧じゃなくちゃイカンのである!
次回からはチャンとしたものを作らなくては・・・。。。

次は、“糸そうこう”を作り、いよいよ旗上げ、じゃなくて機上げです。
やっと織り始められるぞ〜〜!
・・・その前に横糸紡いで染めなくちゃ・・・orz
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繰り返し→整経→筬通し

2011/10/13 19:10
前回、経糸を黄色に染めて、糊付けしました。
その経糸を、整経に備えて糸枠に巻きなおします。(「繰り返し」と呼ぶ。)
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4本取りで整経するならば、4つの糸枠に4等分して巻かねばならないのですが、
現在、糸枠は一つしかなく、あと何個も作るのは非常に面倒だったので、
すべて一つに巻いてしまいました。
(少しオーバーフロー気味)
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そして整経台も完成したので、整経スタート。
一本取りですが、結局経糸は300本程度なので、そんなに地獄作業ではないです。
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整経しおわったら、ところどころ縛って、鎖状にとって置きます。
(この鎖のとり方は、井上澄子著『裂織読本 初級編』がわかりやすかった。)
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そしたら、綾を取ってある側から筬に通していきます。

村野圭一著『手織りのすべて』では、まず経糸の一番最初の、輪になっている部分をはさみで切る、
とあるが、『裂織読本』では切らずに輪のまま、2本ずつ引き込む方法。
今回は後者の方法が楽なのでそれを適用。
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んで、通しおわり。
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この後、お巻きにぐるぐると巻いていくわけですが、
糸といっしょに巻き込んでいく「はたくさ」が無いことには、何も進まないことが発覚。

普通は、厚紙などをはさんでいくようですが、
今回は『手織りのすべて』に習って、薄板をはさんでいく作戦。
(前回、紙をはさんだが、上手くいかずに、張りムラがひどかった。)

現在、入手待ちです。
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桑の苗づくり

2011/10/12 13:13
いよいよ桑の苗を製造する時が来てしまいました。

というのも、面倒だから。。。

春に、桑の実が混ざった蚕糞をまいた畑に、実生苗がたくさん出ていました。
ちなみに、桑の実をそのまま土にまいても、発芽しないそうです。
普通は種の周りの果肉をきれいに洗ってから播くそうですが、
今回は偶然ながらたくさん発芽しました。
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それを、スコップで掘って、細かい根をなるべく残すよう土をふるい落とし、まとめたもの。
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鍬で溝つけた所に、移植ごてで植えます。
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こんな感じになりました。
野沢菜畑とU字溝の間の隙間に、約90本、一列に植えました。
トラクターで耕す時に邪魔にならない場所、というのでこの場所です。
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本来は、落葉後に行うべき作業なのですが、今回はスケジュール上仕方なく行いました。
枯れずにちゃんと活着してくれればいいのですが。

来春に、また別の場所に植え替えることになります。
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ゲージツの秋、織物の準備

2011/10/04 19:59
「芸術の秋」という言葉の意味を噛み締めている今日この頃です。

というのも、今くらいの時期は、秋野菜を撒き終わり、ちょうど農作業もひと段落するからです。
本来は涼しさもちょうどいいはず、なんですが今はいささか寒すぎます。

蚕も終わったので、ここぞとばかりに、織物を進めています。

完成したら長さ6mほどになる予定のたて糸。
114g。19.2m/g。袋真綿から手で紡ぎ、スピンドルで撚りをかけたもの。
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これをダイロンプレミアムのサンフラワーイエローで染める。
(今回は、洋服に仕立てる計画なので、堅牢度を重視。)
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そして乾燥後はこんな色に。
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この後、糊を小麦粉で作り、糊付けして天日乾燥しました。
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次の手順は整経なのですが、整経台がないので、作ります。

材料はコメリで買ってきました。
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木を切ってボンドでくっつけて、手回しドリルで穴を開けて・・・
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整経台のできあがり♪(これでいいのか???)
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これで整経ができるようになりました。

はやく織りはじめたい・・・
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