東京シルク展2011in小谷田さん宅蚕室

報告が遅くなりましたが、10月21日~23日の東京シルク展は、雨にもかかわらず大盛況でした。
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大正から今まで現役の蚕室での展示、そして製品といっしょに蚕の展示。
「蚕なくして絹製品はありえない。」
という当たり前のことをわかりやすく展示出来ていたのではないでしょうか。

私も未熟者ながら蚕コーナーの解説員としてお手伝いさせてもらいました。

毎回恒例の、座繰り・真綿紡ぎの実演ワークショップも見所でしたが、
今回私が注目していたのはこれ。
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なんだかわかりますか?
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じつは、タイ式の糸繰り器であります。
↓これが本場。(七輪の上に鍋、鍋の上に糸繰り器)
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タイ式では、100繭を同時に繰って行きます。
(普通の座繰りではせいぜい7~20くらい?)
つまり、後で合糸することなく、太い糸になります。

そして、上の車輪を通った糸は、脇の桶にためられていきます。
糸がたまったら、それをカセにして、精錬した後、糸車で撚りをかけます。
(普通とは手順が逆。)
こうした糸は、現地では作業着に織られるそうです。

構造も簡単、作業もシンプル、そして出来る糸は素朴な味。

完全に自家生産であり、ある意味、合理的に完成された形とも言えます。
日本でも、初期はこのような技術であったろうと思います。
ただ、技術の発展と分業化によって、その素朴さは失われて久しい。

こういう時代だからこそ、原点を見直してみても面白いのではないか、と思います。

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